MANUKA

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山小屋ゆうびん④〜旅の感覚〜

お久し振りです。相変わらず元気でやってます。
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先日の台風は南アルプスに大雨をもたらしてくれた。

実はこの小屋周辺には沢がなくて、したがって「空からの恵み」がここで使う水のすべて。だから小屋の敷地にはところ狭しとドラム缶が並んでいるのだけど、アルプスに立ち寄った台風は、そのドラム缶をいっぱいにしてくれた。
翌日、台風一過の晴れ間の下、ドラム缶の水で洗濯ものをする。澄んだ水は冷たく、天水の有り難みを肌に感じるようだった。
当たり前のことなんだけれど、そんな小さな感謝の気持ちをここでは何度も感じている。今までの街暮らしで忘れていたある種の感覚が、小さなきっかけを集めて蘇りつつある。
感覚といえば、
一度そのドラム缶の天水がなくなりかけるほどの好天続きで、売り物の水(市販のペットボトル入りのもの)やジュースが売り切れてしまったことがあった。
こうなると、もう歩荷(ボッカ=人力での荷揚げ)しかない。男のバイトが各々、麓の店から小屋までの行程をボッカした。自分は35kgの水を2時間背負った。このボッカは、、今思い返しても「ありえない」。ボッカできるくらいの体力はあるさ、と思っていたが完全にナメていた。膝がつって動けなくなり、半ば這うように山道を登った。
背中でチャプつく水をうらめしく..ではなくその貴重さを感じずにはいられなかった。そして、この2時間がなにか自分の体の中に眠っていた「感覚」をノックしてくれたように思う。
なんといえばいいか、「自分の力でなんとかしてやる、ゴールまで辿り着いてやる」というモチベーションというか、旅人として持つべき感覚、とでも言えるか。そんな感覚が容易に表に出せるようになってきた。

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..12月頭より、まずはオーストラリア大陸をチャリで一周する予定なんだけど、まだ自分の中にその準備ができてない、と最近まで感じていた。でも、何だか、急激にその心構えのようなものができてきた。自分の中に変化を感じている。
チャリにまたがるその前に、まずこの山小屋バイトを通じて、もっと自身の「感覚」を敏感にしていきたいと思っている。

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...12月上旬のある日、愛知の実家を出発し、成田空港に向かってペダルをこぎはじめるその瞬間。成田空港で飛行機を待ってイスに座っている瞬間を、なんだか最近妙にイメージしている。(ばかだなぁ-とは思うんだけど。)チャリ旅まで、あと4か月だ。
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by Mr-chirujirou | 2010-08-15 19:09 | 山小屋アルバイト