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読書メモ: ツバル-海抜1mの島国、その自然と暮らし-

『ツバル -海抜1メートルの島国 その自然と暮らし-』


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最近にわかに「ツバル」という国が注目されるようになってきた。
NHKの特集や、時には民放のニュースでも、見ることができる。
最近では女性向けファッション雑誌なんかにも「ツバルの危機」が記事となって、
まだツバルというその存在すら知らない人々にまで、情報が届くようになってきた。

そうした情報に触れて、「ツバルってどんな国なんだろう?」と疑問を抱いた人が最初に手にする本として、私はこの本をお薦めしたい。
約40ページと薄く、内容も写真を中心にして説明が加えられている。ニュースでは「温暖化に沈む国」としか形容されないこの国がいったいどんな素顔を持っているのか、それを知り、その上で温暖化問題とツバルを考えることができる一冊だと思う。

ツバルってどんな国なんだろう?
そう思っている方は、堅いことはひとまず抜きにして、手軽に手にとって見てはどうだろう?


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・・俺がアマゾンの本のレビューに投稿した文をそのまま載っけてみた。(手抜きでスミマセン; 掲載は4日後らしいけど)

著者の遠藤秀一さんが、表表紙の裏側に書かれている言葉にあっとおもった。
以下に引用

(前略)・・ツバルに危機が訪れようとしている。地球温暖化のために海面が上昇し、様々な問題を引き起こしているのです。研究機関の報告では島は100年後には海中に沈んでしまうと言われている。・・(中略)・・。「知らなかった」では済まされないこの大きな問題を、ツバルの美しい自然や活き活きとした人々の表情を紹介しながら、みんなで考えていきたい。


俺が考えている「ツバルを伝えるにはどう情報発信するべきなのか」という問いの答えと、ピッタリ一致するのだ。
何事も、ある対象を「守る活動」っていうのは、その対象を知って、そこに愛着や愛を感じることから始まるのだと思う。「なくなって欲しくないなぁ」と思うからこそ、ヒトは動く。
だからこそ、こうした写真集のように敷居の低い入り口を設けて、まずツバルの持つ美しい部分を知ってもらう活動が必要なのだ。

ニュースでツバルを知る(ほぼ100%温暖化問題の被害国として)
    ↓
どんな国だろうかと興味をもつ
文化や生き方を知って、こんな国もあるのか、と知識をより深める
なくなって欲しくない、という想いが芽生える
    ↓
興味の段階から脱け出して、アクションにまで結びつける

こういうステップが必要だと思うのだ。
最近の温暖化被害国としての一面ばかりを語るニュースは決して最良の”キッカケ”だとは思わないが、そこから疑問を抱いたヒトが、こういった敷居の低い紹介本を読んでくれることを、切に願っている。
また、キッカケを”配る”のも、重要な活動だ。先日女性週刊誌にツバル記事が載ったことをここでも取り上げたけれど、こうやって本来のツバル関連ニュースの”土俵外”にまで情報が発信されることは、本当に意義のあることじゃないだろうか。


自然保護のフィールドだっておんなじだ。
何より「愛着」を持ち「なくなって欲しくない」という想いを持つことが最重要なのだと、NZでの活動から学んだ。その気持ちを芽生えさせる方法の一つとして、「世代をまたぐ保護区でのボランティア活動」というのがある。つまりは子どもの頃から親と一緒に保護区で植林などをすることで、子どもたちに「ここは私と一緒に育った保護区」、という概念を持ってもらう、ということなんだけど、もしかしたらこういう自然保護のフィールドで学んだノウハウも、ツバルに関する情報を発信する上で役に立つのかもしれない。
少し考えてみよう。

ちなみに、このブログのカテゴリ「ツバル 徒然なるままに」も、こういった意図(愛着をもってもらいたい)で、温暖化被害国としてのツバルより、生のツバルをお伝えすることに主眼を置いているつもりだ。あまりいい文章ではないけれど、少しだけでも楽しんでツバルを知っていただきたいとおもう。


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最近強く思っているんだけど
本格的に文を書く訓練みたいなことをしてみたいと思ってる。
別に傲慢な思いから来ているわけではなくて、むしろその逆、
今の俺はあまりに書く文章が稚拙すぎる。

いろいろ考えてみたけど、将来的には俺は情報を発信できる人間になりたい。
・・って言うとすんごい抽象的な答えだけど、
要は自分の経験を自分の言葉や文章、写真なんかで世の中に語れる人間とういことだ。

人間ホンキで「やってみたい!」と思えるものに出会えることなんか、めったにない。
今せっかく出会いかけてるんだから、この出会い、逃さないようにしたいのだ。


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あれ?? 本のレビューを書くつもりが(笑
みなさま、読んでくれてどうもありがとうー!
by Mr-chirujirou | 2007-02-25 21:54 | 書物の森を散歩する