MANUKA

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あと一か月&一週間

下山まで、あと一週間。そして、チャリでのオーストラリア一周の出発まで、あと一か月になった。
小屋にお客はだれもこなかった今日だけど笑、少し、気持ちの上で特別な日だ。
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お山の上は、もはや朝晩マイナス5℃は当たり前。お客も1〜4人くらいと、夏の間あれだけ騒がしかった南アルプスの名峰も今はほんとうに静まり返っている。
そして、台風がどうやら直撃という予報で麓の林道が通行止めとなり(笑)、最初も触れたけど、ついに今日は初めて客なき山小屋となってしまった。

今日の仕事は午後に少しペンキ塗りと石垣の積み直しをしただけで、ガスが上がってきたため早々と撤収。西日がさし始めるとバイト3人で雷鳥探しに稜線を歩き回った。

夏の間咲き誇った高山植物も、なんとか一輪の小さな花をみつけただけで、今や足下の斜面は枯れた草木が一面に広がっていた。
けれど、空気がすんでいるからか、今は足下ではなく景色が魅せてくれている。ガスも晴れて周辺の山々、中央アルプスや北アルプス、そして初冠雪した富士山が見事に雲海の上に浮かんでいた。
だれもいない稜線上の登山道。寂しさも抱きながら見る絶景は、夏とはまた別の美しさを持っていた。

そして一日が終わり小屋の前の広場で皆で見た落陽は、この5か月間で最高のものとなった。雲と雲に挟まれた狭い空間いっぱいに広がるオレンジの光線。それがあらゆるものに反射して..
結局雷鳥は見えなかったけれど、なんて記憶に残る一日だっただろう。

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たくさんの想いを詰めた旅がまもなく始まる。オーストラリアのあとはアフリカ縦断も視野に入れている。自転車にテントその他すべてを担いでの大陸移動だ。油断をすれば死ぬかもしれない。それくらいのリスクを持つ旅でもある。

一か月前となって、嬉しさの他に少し怖さもでてきた。..でも、これでいい。こうでなくちゃ面白くない。
今、旅立つ直前特有の不思議な気持ちの中にいる。
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# by Mr-chirujirou | 2010-10-29 21:57 | 山小屋アルバイト

空港まちがえた

下山まであと一か月を切り、山小屋の仕事はいよいよ「小屋閉め」に向かってきている。
三つある宿泊棟のうち、すでに二つが倉庫になってしまった。あとはその倉庫に布団や絨毯をたたき込み、水瓶のドラム缶や屋根にペンキを塗り直せば、今季の営業が終わる。また、静かな冬の山がやってくる。

紅葉前線は今や小屋のはるか眼下を走って、「秋」は標高2000くらいまで降りていった。標高3000の山小屋は、すでに氷の張る初冬を迎えている。

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(これを言うのはまだ早いが)山小屋アルバイトを1シーズンやり切ったのは、何か、次に控える海外ツーリングにいい影響を与えるように思う。
英語だって、写真だって、ついでに社会人経験だって、考えれば考えるほどここ最近の自分には゛中途半端゛という形容詞が付きまとっていると感じている。何かをやり切った・できる努力は払ったと腹のそこから思える経験は、正直ここ最近はなかった。
それだけに、このやけに厳しかった(たぶん、ここが個人経営だからだろう)山小屋経験は、胸を張って「いい経験だった」と言える代物だ。

これから、まさに文字通り自分で道を作っていく。海外を自転車で走りながら、いろいろな経験を経て、自分が積み上げるべきものを決めていかなくてはいけない。
この山小屋経験は、その第一歩になる予感がする。(と願う)

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さて、オチ、というわけではないけれど、先日買ったオーストラリア行きのチケット、出発の空港を間違えて買ってました(笑)
一応と思い確認メールをプリントアウトして持ってきてたんだけど、何気なく確認してみたら、ん...あれ?と。さすがに自分でもしばらく信じられなかったです。
関空改め、成田発です(笑)。家から400km以上あるので、12/3夜フライトにあわせて愛知発は11/29早朝になるかなと思います。一日80キロペースで成田までプチチャリ旅。いきなり、遠いなぁ-(笑)いまのうちにペダルひたすらこぐイメ-ジ固めとこう。ではでは。
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# by Mr-chirujirou | 2010-10-10 20:15 | 山小屋アルバイト

紅葉前線が降りてきた

山小屋にきて4か月。季節はすっかり秋になり、たまに冬が顔を見せるようにもなってきた。

山小屋のまわりにも、頂上から降りてきた紅葉前線がかかり、高山植物たちが赤や黄色に染まっている。
なかでも、ウラシマツツジという高山植物が自分は好きだ。
この植物は森林限界をとっくに超えた岩や砂礫だけの地帯に低木の体を広げていて、他のだれもが競って色とりどりの花を咲かせる季節には小さく地味な花をつけ、だれもが活動を終える秋に燃えるような赤い葉をまとう。灰色一色の岩場一面に見事な赤い絨毯が広がるのだ。

稜線を染める夕焼けの中でみるウラシマツツジの群落は、それはもう感嘆の声すらはばかられる神秘の世界だ。

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アルバイトの方も順調に楽しくやっている。ヤマの上での小屋番という極めてシンプルで、予想外に仕事が厳しい(苦笑)生活の中で、学んだこと・想いがハッキリしたことはとても多い。

自分の場合は、迷いや不安もある程度吹っ切れて、「今後の人生、好きだと想えることをしっかり見据えてやっていこう」となんだか当たり前なことなんだけど、今後ぶれることのない軸をこの山小屋生活を通して持つ事ができた。何か特定のできごとがそう結論づけさせた、というより、この生活全体から結論が自然とできてきたと言えると思う。

「若いうちに自分の足で世界を巡りたい」という想いは強くなるばかり。英語や写真など、面白い・学びたいと思うことに正直でありたいという意思も、今は迷いがなく強い。
次に進む準備は整った、と思う。二か月後から、新しいステップだ。いまからわくわくしてしょうがない。楽しく、丁寧に日々を過ごしていこう。

とりあえず、今日は意思表示まで@ また天気よければ紅葉撮って更新します。
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# by Mr-chirujirou | 2010-09-28 21:51 | 山小屋アルバイト

テント暮らし始まる

先日の一時下山を境にして、テント暮らしを始めた。

いつかブログにも書いたマイテント(アライのトレックライズ)を小屋前のテント場の隅に張らせてもらっている。
このテント泊が本当に素晴らしい。
「最初からこうしとけばよかった!」とすでに思っている。それくらい、この小さな個室は心地がいいのだ。
寝袋からはい出し、ジッパ-を開けると、深い沢を挟んで隣の山脈が目の前にたたずみ、その向こうには雲海の中に富士山がドカンと座っている。
いったい、なんという贅沢だろう。

もちろん、稜線上にテントがあるので雨や風が吹くとひどくはためき、揺れることもある。そんなときは心細く、ハイマツの、風に騒ぐ音すら不気味に聞こえてくる。
でも、ちょっとした自然の表情の変化に敏感になること。時に、なんでもない風に畏怖を覚えること。こんな、今まで忘れかけていた重要な感覚を、テント暮らしが戻してくれている感じがする。

これを書いてる今は夜19:30ごろ。この20分ほどの間に、なんども近くでネズミの泣き声がして、鹿の奇声が沢に数回響いた。それ以外には、まるで音がない。やはり、こんな贅沢な環境はそうそうないんじゃないだろうか。
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p.s. 台風が南アルプスに直撃しそうだ。このテントは大丈夫だろうか(笑)
まぁ、自然現象のせいで眠れない日があっても、それはそれでいい。
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# by Mr-chirujirou | 2010-09-06 19:28 | 山小屋アルバイト

AUS大陸チャリ周遊の出発日決まりました

所用がありただ今下山中です。

5日間だけ休みをもらい、自由な3日間いろいろ手配に動いた。
そしてひとまず、最大の目的だったオーストラリアのワーホリビザ取得と、航空券の手配を済ませることができた。

地球一周のチャリ旅をするーー 
とは今まで漠然と言っていたけれど、デカい口たたくのはまず一つ目の大陸を自分の足で一周できてからかな、と最近思ってる。

ということで、まずはオーストラリア大陸を、働きつつ自転車で一周するのを1つ目の目標としてやってこうと思う。

出発のフライトは、2010年12月3日夜、関西国際空港より。
11月30日くらいに愛知を発って、フル装備の自転車をこいで空港までいくつもり。

楽しみ楽しみ♪

その前に、まず山小屋がんばんなきゃな。
臨時の休暇は本日まで。明日朝から4時間通勤して小屋まで行ってきます笑

あ、11/23(祝)の
名古屋シティマラソンもさっきエントリ-した。どなたか、ともに走ろう!

それでは!

自分の生き方に後悔なきよう、過ごしていこう。
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# by Mr-chirujirou | 2010-09-01 16:08