人気ブログランキング | 話題のタグを見る

MANUKA

chirujirou.exblog.jp
ブログトップ

【決意書】

【入学決意書】

俺はただ、自分に正直に生きたいだけだ。
すべては、この言葉に集約される。


中学時代から、或いはもっと前から。
俺は「普通じゃいたくない」という想いを漠然と抱いていた。
自分は特別でありたいとさえ、思っていたように思う。
そうは思いながらも、どうすれば実行に移せるのか分からずに
ただただ周りの生活に流れるままに生きる時代が、長らく続いていた。
しかし、漠とした想いばかり抱く中でひとつだけ、自身の中で変化無くハッキリと存在する意思があった。それは、「自然環境に携わっていたい」という意思だ。

その意思と、漠とした「普通じゃいやだ」という思いの末に、
今の大学がある。
俺は総合政策学部に入学した。「環境」も本格的に勉強でき、
幅広い分野を学べるこの学部にいれば、何かやりたいことが見つかるんじゃないかと期待したのだ。
煮え切らない自分を少しでも変えようと目新しいアーチェリー部に所属した。
授業もそこそこなのにある程度単位も取れ、友達も何人か出来て、特に不自由なことはなかった。

何かが起こるかも。俺は大学生活という新たな環境で、変われるかも知れない。
そう期待していた大学生活も、二年目を過ぎようとした、秋。

忘れもしない。
何かが違う。絶対に違うと、心が暴れだした。
抑えようとしても抑えきれない、「こいつ(自分)をなんとかしろ!!」という怒りにも似た感情が俺の内に流れ込んでくる。
・・このままじゃ一緒じゃないか。俺はちっとも変わっていないじゃないか。
このまま何となく大学生を続け 何となく知名度のある会社に就職して 何となく、不自由のあまりない、しかし変化も何もない
そんな普通の生活の、そのレールが、いつの間にか自分の前に敷かれていた。
滑稽にも、早く変化が訪れないだろうかと、
何か変わったことが起こらないだろうかと、
ただただ待ち構えていただけであった、自分への怒り。
そして、これまでと比にならないほど噴出する
「何も起こらないじゃないか」「自分を変えろ」「今を逃せばいつ変わるんだ」「待つのはもうやめろ」そして
「このままで終わってたまるか!」。
甘えていた自分への、復讐心。

俺はここで、初めてしっかり前を向いた。
初めて、動き出した。

もっと動き出そう、積極的に何にでも頭を突っ込んでやる。
その想いを実現するために、俺は今まで生活の軸だった部活を辞めた。
二足の草鞋が苦手である自分。 最大の決断だったと、今でも思う。

不思議なことに、いったん動き出すと、全てが動き始めた。
この転換期の中で、今のゼミ生たちに会えたことは、偶然ではないと信じたい。
ゼミ生たちは、自分の持たざるものを数え切れないほど持っていた。
俺も、こんな俺でも、もしかしたら何か可能性があるんじゃないか。
いや、今からでも十分作り出せるんじゃないか。
そんなことを考えさせてくれる仲間たち。 ありがとう、今ここにいる俺は、君たちのおかげで少なからず成長した自分だ。

この流れの中で、俺が海外に目を向けたのは必然のように思える。
待つでもない、探すでもない。
俺は俺を、自分自身を創りたい。
そういう想いが、自然と主流になっていた。

そのために、何をすべきだろうか。どう動くべきなのか。
自分が出した答えは、
「人との出逢いを重ねる」・「様々な出逢いを連鎖させる」ことだ。
自分と違う人生を持つヒトと、或いは本と。人生の交換をして
自分の興味のあることに飛び込んで、そこで改めて「自分」を観察して。
そこで得た出逢いを、また次の出逢いに連鎖させたいのだ。

たとえば一冊の本を読んだとする。
その本で感銘を受けた考え方があれば、その考えを行動に移してみればいい。
その先に、それに似たような考えを持つヒトと、新たな出逢いがあるかもしれない。
そしてその人との出逢いで、新たな考えを知るきっかけが生まれるかもしれない。

初めの一歩を「決断」する意思が、何よりの武器になると、俺は信じている。



自分の何を決めるにしても、自身が持つ情報はあまりにも少ない。
とにかく今は、自分の興味あることを今一度真剣に考え、実行してみることだ。
まず、動いて、自分の体で感じよう。頭で考えるのは、その後でいい。
きっとすべては、そこから動き出すんだ。
経験主義、ここに掲げようと思う。

これらの考えを実行し、NZという新しい地でたくさんの出逢いを起こしてやろう。
俺と似たような状況にある日本人ワーホリメーカー、NZで働く日本人、移民。
そしてまったく違う土地で人生を作り上げているNZの人たち。
日本では味わえない何かが、NZでの出逢いの先にあるように思えてならない。
わざわざ海外にいく理由なんて、これだけで十分だ。

そしてもうひとつ。

「自然に携わりたい」という想いは、まったく変わっていない。
むしろ、ここ最近は上昇し続けている。
この想いを人生のライフワークにするのが、怖かった。怖いというより、ただただ決断を渋っていただけ。
でももう、自分の心に嘘をつくのはやめだ。

俺は、自然を相手に活動がしたい。
それも、俺の活動が、
ヒトに自然環境との新たな出逢いを提供できるような
自然とヒトの、間に立ちたい。
俺自身が楽しく、幸せを感じていられる活動が
ヒトに、たとえ小さくとも幸せを与えることができないだろうか。
これは理想論ではないと、俺が実証できないだろうか。

今俺は、自分の気持ちに正面から向き合っている。
あとは、「どういう形で“本気”にするか」だ。
NZでは、環境保護ボランティアから自然を相手にするアクティビティまで、
自分の肌で、心で体験し 
どんな形で「本気」を実現するのか、じっくりと考えてみたい。

出逢いの先に何があるのか
経験の上に何ができるのか
今ここで、 答えは出るはずもない。

今できるのは、 心を開いて 自分に正直に生きるだけ。

心を開いて。

いってきます。
by Mr-chirujirou | 2006-02-11 18:55 | NZ - NZワーホリ~準備編~