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『タカヘ』 鳥の視点@NZ写真館 #2


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名称:takahe
和名:タカヘ
生息地:テ・アナウ西部・tiritiri matangi島・kapiti島etc
撮影場所:tiritiri matangi島
食べもの:雑草・やわらかいシダ類の根
詳しく:ニュージーランド固有種のクイナ科セイケイ属で、走鳥類、飛ぶことができない。
1900年ごろから1948年まで50年間絶滅したと思われていたが、1948年11月20日再発見、以後手厚く保護されている。現在250羽にまで回復。

俺をバードウォッチングの世界に引きずり込んだ張本人。
飛ぶことが出来ずひたすら歩き回る。たまに走る。追いかけると結構よく走る(笑)
年季の入った年よりは、あまり人を恐れない。調子に乗って手を出したらカプッとやられた。(tiri島にて)

美しい羽、ずんぐりむっくりな容姿だけでも人を魅了するに十分なのだが、
何よりかわいいのはその鳴き声。
その体格に似合わず、ちょっとかん高い、気の抜けた声を出す。
文字にするのは難しいが、「ンゥゥァ~・・」という感じか。
3回連続で聞けば腰が砕ける。

こんなにも愛らしいタカヘ、実は一度、絶滅したとまで言われた歴史がある。
このカテゴリの第一回を読んでいただければお分かりかと思うが、タカヘはNZの歴史を象徴する種と言ってもいい。NZにすんでいた飛べない鳥たちは、初期入植者たちの格好の食料となった。
この種が絶滅を辛うじて免れたのは、タカヘよりも大型の走鳥類たち( moa,adzebill,rails 等)の絶滅があったからだ。

今現在、全世界にたったの250羽が生息、しかもNZにのみ生息している。
俺が一週間ボランティアをしたtiri島にはそのうち18羽、つまりこの種の8%近くもの個体がひとつの島の上にいるということだ。

タカヘの歴史は、NZの歴史でもある。
この種の存在、ぜひ皆さんに知っていただきたい。

さて、最後に。愛らしいタカヘをもう一度。

題名:「お弁当@タカヘ」

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これ、食べてる途中の写真じゃなくて、食べ終わったあとを撮影したもの。
そんなに口のまわりにお弁当くっつけて、どこへいくんだい?
by Mr-chirujirou | 2006-07-24 14:29 | NZ - 鳥の視点@NZ鳥図鑑