以前ちょろっと触れたけれど、
5月のGWに行った自転車旅行第2弾
「伊勢神宮 自転車の旅」。
せっかくだからログを残しておきます!
************
いきなり暗いけど
引っ越してから、まだ初給料も出てなくて
親から借りたお金も底が見えてきてて・・・・・
正直に言ってしまうと花のGW前にして、
財布には2千円とクオカード500円分しかなかった。
旅行計画どころか破産寸前だったのだ。
それでも新生活で疲れた体をスカッとさせたくて
自分ですべてを決める一人旅を久しぶりにしたくって
ついでにお参りしたくって
せっかく沖縄で「自転車」の楽しみ方を覚えたことだし
三重県津市から約40km離れた伊勢神宮へ――と、”決めてしまった”。
目的地と交通手段さえ決めてしまえば、あとはすべてが流れるように決まっていった。
今回はお金もなければ、事前調査に欠かせないネットも開通していない状況だった。
それゆえに持っていった地図は、すべて手書き。
泊まる金もないので、宿の選択肢は一つしかない。
寝袋を、自転車の前カゴに詰め込んだ。
******
初日は9:50に出発して、中継地点である松阪城跡に11:30に到着、14:30には伊勢神宮外宮についた。実際自転車をこいだのは3Hほど。予定よりもずいぶん容易く、伊勢神宮についてしまった。
参拝を終えて、外が暗くなったころ。いよいよ野宿の場所探し。
伊勢だから治安を考える必要はあまりなさそうだったけれど
一応あれこれと考え、結局、伊勢神宮そばの市営体育館のスロープに寝袋を敷いた。
寝袋の下はたいらなコンクリだし、トイレも近い。
初めてにしては、我ながらベストな選択だったと思う。
野宿は実のところ初めてだったけれど、
星空を眺めながら、静寂と寝袋に包まれる..
いやいや野宿とは、なんて素晴らしい"宿"なのだろう。
しかし、苦労をしたくて自転車の旅をしてるのにすんなりと目的を果たしてしまったのが気にかかり、寝袋にくるまりながら何かせねばと考えこんでしまった。
何かチャレンジして帰らないと、不完全燃焼のまま旅を終えてしまう。。
そうして、ふっと思いついたのが、"早朝お参り"だった。
**********
翌朝4時、寝袋から這い出し、そばのトイレで顔を洗う。
4時半。
GWのせいもあり昨日あれだけ混んでいた「おかげ横丁」も、もぬけの殻だ。
自転車で真ん中を走り抜けていると、たくさんのツバメが波立つように飛び立った。
昼間は軒下の巣に戻るだけでも一苦労のツバメたちは、そのウサを晴らすように、喋り、じゃれあっていた。
そして日の出前の神宮。
広大な敷地に一人歩くと、いやでも神妙な気持ちになってくる。
砂利を踏む音が、やけにでかい。
本殿を前にして、肌のぴりぴりは頂点に達していた。
薄暗い中、本殿前でゆっくりと手を合わせた。あのとき感じた、冷えた空気が忘れられない。
別世界の伊勢神宮、おかげ横丁。
これらを肌で感じることができただけで、この旅は十分なものになったと思う。
2日目は快晴の中、午前中は川沿いの木の下で読書。
午後には伊勢街道を北上して、一路津市へ。
チェーンが頻繁に外れるハプニングに悩まされながらも、15時には無事にマンション前に降り立った。